畳のお手入れ
いぐさ畳のメンテナンス
大切に使い、長く使う
畳を使う上で意外と忘れているのは、
「自然素材である」こと。
農家の皆さんが、想いを込めて育てた「い草」でできた畳。
自然からの贈り物です。
正しく使わないと「カビ」が発生する場合があります。
快適な畳空間を長く利用していただく為の
メンテナンスをご紹介します。
用意するもの
・タオル (雑巾)
・掃除機
・アイロン
・アルコール
定期的ケア
1. 風通しよくする
湿気が和室にこもらないよう、窓を開けて風をとおしてあげることが大切です。
晴れた天気の良い日に、お部屋掃除のタイミングに。
普段は、直射日光をできるだけ避けて。
畳の日焼けにつながってしまいます。
2. 畳干しをする ※難易度高
マイナスドライバーなど、丈夫で先端が尖った物を差し込んで畳を持ちあげます。へりとへりの間に差し込むと、傷がつきづらいです。
ベランダなどに、畳を裏向けて立てかけましょう。
湿気がたまりやすい畳の裏側に、4時間ほど風を通してあげます。
畳を干す場所がない方やお時間ない方は、
畳を少し持ちあげ、床と畳の間にモノを挟んで風をとおしましょう。
扇風機を使用すると効果的です。
※畳干しはワラ床が主流の時代に畳干しをしている家庭もありましたが、難易度が高いです。無理せず小まめに換気や下記のお手入れを念入りにしましょう。
お手入れの方法
1. ほうき、掃除機でホコリを取り除く
大切なポイントは、畳の目に沿って掃くこと。
1列1列、やさしくゆっくりと掃除機をかけてあげましょう。
畳の目に逆ってかけると、畳の表面が傷ついてしまいますので注意しましょう。
時間のゆるす限り、毎日の掃除機が理想です。
畳と畳の間などは、細かいノズルを。
しっかり掃除すれば、ホコリだけでなく、ダニも駆除できるので衛生的です。
※畳の目:畳を手でなでたときに、畳の山なりを感じられる方面を指します。なでたときに、摩擦を感じてざらっとする方面に掃除機をかけることはNGです。
2. タオル( 雑巾 )で磨く
畳の目に沿ってふきましょう。
ポイントは、必ず乾いた雑巾でふくこと。
磨けば磨くほど、「い草」の表面は、
きれいな艶を帯びて美しさを保ちます。
濡れ雑巾で拭くと黒ずむことがあるので気をつけましょう。
こんなときのSOS
・カビてしまっていたとき
・食べ物などこぼしてしまったとき
・家具などを置いて凹んでしまったとき
カビてしまっていたとき
畳のカビはアルコールでふき取りましょう。
カビは、雑巾や掃除機をかけても、胞子をまき散らすだけになってしまいます。
まずは、しっかり換気をしてください。さらに除湿を使って室内を乾燥させ、畳を乾かしましょう。
3. カビが取れてくるまで、1と2を繰り返していきます。
4. そのあと、風通しをよくして畳を乾かします。畳は液体に弱いですので、よく乾かしてください。
※濡れたまま放置すると、変色の原因になります。
1. 歯ブラシでカビをやさしく拭き取ります。畳の目に沿ってかきだしていきます。
2. 乾いた布にアルコール(市販の消毒用エタノール)をつけて、さらにふきとります。
食べ物などこぼしてしまったとき
畳の汚れはご自宅の洗剤を使います。
1. 洗剤を水で薄めた雑巾を「固く」絞り、畳の目に沿ってふきます。
2. 水ぶきします。
3. 乾いた雑巾で水気をふき取ります。
※ひどい汚れのときは・・・
水で薄めた酢を雑巾に含ませ、固く絞ってから拭くときれいになりやすいです。
畳の縁( ヘリ) の場合は、歯ブラシなどに中性洗剤をつけて、
叩くようなイメージで汚れを取ってあげます。
家具などを置いて跡がついてしまったとき
アイロンを使います。
跡の箇所に、固く絞った濡れタオルを置き、
タオルの上から熱したスチームアイロンをかけましょう。
畳が青いうちは変色の原因となるので、注意しましょう。
気をつけていただきたいこと
なるべくカーペットや上敷きを避けましょう。
実は畳、部屋に敷かれた状態でも生きています。
呼吸しているのです。
そのため、上敷きは、「い草」の呼吸を妨げてしまうのです。
湿気がこもりやすくなり、カビの原因となりますので注意しましょう。
濡れたタオルなどの置きっぱなしにも注意。
畳が黒ずむことがありますので、気を配ることをオススメします。
それでも思うように畳の汚れが落ちない、
畳の香りが無くなり、過ごしづらい空間のように感じている方は、
飲食店の予約感覚でお気軽にご連絡ください。
畳は自然で育った大地のめぐみです。
新しい畳に張り替えて、まるで新築のような体験を。
ご家族が自然と落ち着く空間つくりをお手伝いいたします。