
1000年以上も前から日本建築の床材として使われている畳。
ずっと昔から使われ続けているのは、
その理由の1つに、きっと、「いぐさにある効能」が自然と暮らしの快適さを生んでいるからだと思っています。
和室は、お子さんがいるご家庭は使い方が変化してくる方も多いと思います。
お子さんが小さいときは昼寝スペースから、
お子さんの遊び場に変わり、
そして小学生になれば勉強部屋などに。
お子さんの手がかからなくなれば、夫婦のくつろぎ場所や寝室に。
いぐさの効能も踏まえて、和室の使い方などを見直して
みるのはいかがでしょうか?
ホームページにも「いぐさの効能」についてご紹介していますが、
この記事ではもう少し詳しくご紹介したいと思います。
1:いぐさの効能 抗菌性
あまり知られていない畳(いぐさ)の抗菌性
実は、いぐさの畳には、O157に代表される食中毒菌など
さまざまな抗菌効果があります。
●食中毒細菌
・サルモネラ菌
・黄色ブドウ球菌
・O157、O26、O111
●腐敗細菌
・バチルス菌
・ミクロコッカス菌
そのほか、水虫の原因となるカビや、
足の臭いの原因となる微生物群、
レジオネラ菌に対しても抗菌効果があります💡
北九州市立大学 国際環境工学部 森田洋教授の実験によって明らかになりました。
いぐさの畳が、天然で安全性がある建築素材と言われるわけは、
こういった抗菌効果も理由の1つだと思われます。
2:いぐさの効能 防音性
フローリングよりも防音効果があるというお話なのですが、
例えば、実家の和室に入ったとき、
なんだか静けさを感じた思い出はありませんか?
これは、畳(いぐさ)の断面は、スポンジのような構造になっており、
適度な柔らかさが
音を吸収しているためです。
柔らかいものほど、
衝撃音が吸収される点はなんとなくイメージがあると思います。
(布団に叫ぶと音が吸収されますよね)
ですので、布団やほかの柔らかい素材と比べれば、防音性はありません。
フローリングなどの固い素材と比べれば、
防音効果があります。

3:い草の香り 効能 リラックス効果
畳(いぐさ)の特徴といえば、香り。
個人差はありますが、
「いい匂い~」と人気が高い畳の香り。
なんかリラックスできる・・とのお声も多いですが、
なぜか?
それは、普段お馴染みの植物や、 飲み物に含まれる
3つの成分が含まれているからです。
1つ目は、バニラビーンズ。
フレンチトーストに入れると抜群の相性ですが、
そのバニラビーンズに含まれる「バニリン」という成分が
いぐさにも含まれています。
2つ目は、紅茶。
紅茶に含まれる成分「ジビドロアクチニジオリド」が含まれています。
3つ目は、森林(樹木)。
樹木が分泌する成分「フィトンチッド」が含まれています。
森林浴をするとリラックスできると思いますが、
いぐさでもリラックスできることが
科学的に明らかになっているのです。
この3つの成分、畳のやさしい色味や肌ざわりが、
リラックスや癒し、落ち着きをもたらしているのだと思います。
4:いぐさの効能 空気清浄機能
意外と知られていない畳(いぐさ)の「空気清浄の機能」
いぐさは、ウールや、パール(木材の繊維原料)、
人工的敷物よりも、有害物質を吸着します。
家の壁紙の接着剤などに含まれる有害物質、
「ホルムアルデヒド」を吸着してくれるのです。
ホルムアルデヒドは、
頭痛や肩の痛み、
息苦しさなどの症状が起きることがある
「シックハウス」の原因の1つとされるものです。
畳は、こうした有害物質を吸着して
空気をキレイにしてくれます。
※シックハウスとは・・?
住まいが原因でおこる体調不良のこと、健康障害の総称です。出る症状は人により違いはありますが、おもな症状は下記のとおりです。
頭痛がする、目がチカチカ、吐き気がする、息切れする、ぜんそく発作が出る、皮膚がかさつく、かゆい、腰が痛い、食欲がない、お腹が痛い、下痢する、心臓がドキドキする、不整脈が出る、耳鳴り、倦怠感、脱力感、不安感など
5:いぐさの効能 睡眠の質UP
ぐっすり睡眠!畳の意外な安眠効果!
なんと、畳には睡眠の質を高める効果(安眠効果)があるんです。
九州大学農学研究院による
心理的検査と生理的検査から安眠効果の結論が出ています。
■検査結果
①副交感神経の活動が高まった
リラックスしている時に高まると言われる副交感神経。
寝ているときに、副交感神経活動が高まったようです。
②睡眠効率が高まった
睡眠計スリープスキャンで検査をした結果、
見た目は畳の素材よりも、 いぐさの畳で寝た方がが睡眠効率が高い結果が出たようです。
※睡眠効率とは、実際にからだと脳が休息して眠っていた時間÷寝入ってから起きるまでの時間で計算されています。
最近注目されている睡眠の質。
マットレスや枕、加湿器などで、睡眠に良い環境を整えるのと合わせて、
和室で寝てみると意外とスッキリするかもしれません。

6:いぐさの効能 保温と湿度調整
畳は、最近では和紙の素材や樹脂の素材でできた畳も出てきていますが、
昔ながらの畳(いぐさ)は、
生きていて、呼吸しています。
その呼吸が、調湿効果となっています。
いぐさと稲わらが、お部屋の湿気を吸ったり吐いたりしてくれていて、
いぐさと、わら床でできた昔の畳では、
1畳あたり500ccの湿気を吸湿します。
6畳のお部屋では、3ℓを吸湿。
実家の和室に入ったときに、夏はひんやりする感覚を感じるのは、
畳がじめじめした湿気を吸収しているからなんです。
冬では湿気を放出し、お部屋を暖かくしてくれます。
なのでいぐさの畳は、電気代がいらない
エコな天然エアコンなんです。
7:いぐさの効能 消臭効果
いぐさは、ご紹介した有害物質を吸着する効果のほか、
アンモニアなどの臭いも吸着する効果があります。
例えば、、、
・ペットの臭い
・食べ物の臭い
・タバコの臭い
・汗の臭い などです。
タバコの臭い実験では、2つのコップにタバコの煙を入れて、片方のコップには畳(いぐさ)を入れてしばらく置いておくと、いぐさを入れたコップの方がタバコの臭いほとんどなくなった、という事例もあるんです。(肥後物産のサイトより)
夕食に食べたお好み焼きの臭いも、和室ですと翌朝臭いが気にならなかったという事例もあるようです。
私も消臭効果を実験してみたのですが、
下駄箱に入れると下駄箱独特の臭いが消えたりします。
アンモニアを含んだ水の中にいぐさを入れてペットボトルをシェイクすると、
ツーンとする臭いが消えたりしました。
完全に消臭できるわけではありませんが、
畳を張替えたときには、消臭効果にも目を向けてお過ごしいただけると新たな発見があるかもしれません。
8:いぐさの効能 集中力UP
いぐさの集中力UP。
九州の学習塾で行われた計算問題を解く実験によると、
一般教室と、畳の教室で解答数を比べたときに、
畳の教室の方が14,4%解答数がUPしたようです。
こちらの実験は、北九州市立大学 森田博士の研究で、
九州の学習塾に所属している
小学5年生・中学1年生約300名を対象に 行われました。
正解率は、畳の部屋の方が1,9%アップで差は見られなかったものの、
解答数は統計的にも差が出た実験結果です!
実験の計算問題は、かんたんな算数の問題で、時間は30分。
一般教室は、129問 畳の部屋は、145,7問の解答結果です。
お子さんの勉強がいつもよりはかどるかもしれません。
以上、いぐさ畳の効能について紹介させていただきました。
最近は、デザイン性あふれる和紙のカラー畳なども出てきましたが、
自然素材ならではのいぐさの香り 効能や、肌触りを踏まえて
次回畳替えをする際には、いぐさを検討してみてはいかがでしょうか。
■ブログ作成元 五十嵐畳店
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五十嵐畳店
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