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畳が沈む原因は??畳屋の経験事例より

  • 執筆者の写真: 五十嵐畳店(千葉県) 息子ブログ
    五十嵐畳店(千葉県) 息子ブログ
  • 9月29日
  • 読了時間: 4分
畳写真イメージ



畳が沈む正体。畳が原因だけではないんです。




畳替えするときに、気にされている方が多い、



畳の沈み。



畳を踏むと、沈む感覚が気になって、


「我が家の床下は大丈夫なんだろうか・・・・」


と心配される方が結構いらっしゃいます。



部屋の一部だけが沈んだり、

全体的に沈んだりと

様々だと思いますが、



沈む感覚は、畳だけが原因だけでなく、

別に原因があり、

危険なサインである場合もあります。


沈む原因を、できるだけわかりやすく、ご紹介していきます。




畳が沈む原因は大きく2つ



畳が沈む理由は、大きく2つです。



①経年によって、畳自体が悪いために沈む


畳は、長年の使用によって、畳の土台が少しずつ悪くなっていきます。

特に、よく踏む場所が次第にやわらかくなっていきます。

そのやわらかさが、沈む感覚になります。


畳の土台は、稲ワラでできた藁床と、建材床がありますが、

どちらも長く使うことによって、

最初は固かったのが、やわらかくなっていき、

少しずつ潰れていきます。



畳自体が悪い場合は、出入り口だけ沈む、というケースがよく見られます。



また、特に最近の築年数が浅いマンションは、

薄い畳が使用されており、

かつ安価な材料でできた低品質の建材床である場合があり、

その場合は、全体的に沈むケースがよく見られます。


畳1枚を少しだけ上げてみて、厚みが3cm以下であれば、

畳が原因であることが比較的多いです。


※畳の厚みは、1.5cm~6cmの幅で、住宅によって様々な厚みがあります。



また、戸建や築年数の古いマンションや団地では、

30~40年も使用したワラ床の畳の場合、

全体的に沈むケースがよく見られます。





②経年によって「畳の下の床」が悪いために沈む


畳が原因ではなく、畳の下の床材が原因で

沈む場合があります。


その際は、要注意です。




戸建に見られる、床材が沈むよくあるケース


畳の下は、戸建の場合、

畳を持ち上げると、多くは木の板が敷き詰められています。

(コンクリートの場合もあり。後ほど紹介)


その板が悪くなっていたり、

その板を支える木材が悪くなっている場合があります。



木材が悪くなっている理由はいくつかありまして、

1つは、「湿気」です。


敷き詰められた板が、長年の湿気により、やわらかくなり、

板を踏むとベコベコな状態になっていることがあります。


特に、湿気の影響を受けやすい1階で見られることが多いです。

また、畳下の板がべニアであったり、

畳の下にある板のさらに下がコンクリートではなく、土であったりすると、

木板がやわらかくなっていることが多いです。


床下浸水が原因で湿気が上がり、

板がやわらくなってしまったケースも稀にあります。



木材が悪くなっている理由の2つめは、

「シロアリ」です。


畳をあげると、シロアリがいたり、

シロアリに木材の一部が食べられてしまったことにより

板が駄目になってしまったケースです。


畳の下の板が食べられていたり、

その板をささえる木材(大引きや束)も

シロアリに食べられてしまったことで、

床が沈む感覚になっています。


シロアリは、表面ではなく木の中身から食べることが多いようで

シロアリ被害を見つけづらいのが非常にやっかいです。




マンションに見られる、畳の下の床材が沈むよくあるケース


マンションの場合、畳の下は色々で、

戸建のように板が敷かれている場合もあれば、

置床や発泡スチロールが敷かれていたり、

コンクリートの場合など様々です。


畳の下がコンクリートで、畳が沈む感覚がある場合は

畳が原因であることがほとんどです。


畳の下が木板や置床、発泡スチロールの場合は、

経年劣化により、踏んだ時に沈む感覚になっている場合が多いです。




おわりに

 


畳が沈む原因として、

①畳自体が悪いケース

②畳の下の床が悪いケースをお伝えしましたが、


①畳も悪く②畳の下の床が悪いケースももちろんあります。



どちらのケースも、十数年以上経過したときに

よく見られる事例ですので、畳の替えどきでもあります。


ですので、畳替えのタイミングで畳の状態や、

畳の床下の状態を畳屋さんに

見てもらうようにしてみてください!




五十嵐畳店スタッフ

五十嵐畳店

〒273-0862

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TEL:047-422-1005


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