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  • 執筆者の写真五十嵐畳店(千葉県) 息子ブログ

新しい畳の掃除の仕方

更新日:2月12日


新しい畳の掃除の仕方

新しい畳の掃除の仕方



畳屋さんに畳替えを依頼する機会は10年に一度、

長い方でも20年くらいですから、 


  

「新しい畳の掃除の仕方がわからないので我流でやっている」 

  


という方も多いと思います。 

  

  

新しい畳だからこそ、

掃除をする上で 

知っておいて欲しいことや注意点をご紹介します。 

  

  

  

※このブログは、新しいイグサの畳の掃除の仕方をご紹介しています。

和紙畳の場合は、新しい畳の掃除の仕方はなく、普段のお手入れ方法と同じです。 

和紙畳のお手入れ方法は「千葉県 五十嵐畳店」で検索していただき、

お手入れ方法のページをご覧ください。 

  

  


  

■まず知ってほしい!新しい畳の表面のいぐさ(藺草)には、最初、土がついています! 

  

  

新しい畳なのに、なんか粉っぽい、 

黒い靴下で畳の部屋を歩くと、白っぽくなってしまった、 

  

  

そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

  

  

これは、新しい畳だからこそ起きる現象で、 

畳の表面についている染土(せんど)という泥が原因です。 




写真の白っぽく見えるものが染土(せんど)です。 


新しい畳の掃除の仕方、染土の説明


日が差していない時の方が染土(せんど)は見えやすいと思います。。 

 

 

  

  

染土は、粘土質な天然の土です。 

人体に影響はありませんので、 

まずご安心ください。 

  

  

  

染土は、いぐさの日焼けを防止したり、畳特有の良い香りの源になるものです。 

畳の表面は、何千本ものいぐさを織られたものでできています。 

  

そのいぐさの生産・製織はいぐさ農家さんがしているのですが、 

何千本ものいぐさを織る前に、いぐさを乾燥させて保管する工程があります。 

その保管をする際、いぐさの変色を防ぐために 

「いぐさを泥水(染土)につけておき、乾燥させる」必要があるのです。 

  

  

新しい畳ならではの、青々しいキレイな色味は、 

泥水(染土)につけて乾燥させることで保たれているんです。 

  

  

また、染土は畳の香りの源でもありますから、 

染土は大切な役割を担っているんです。 

  

  


新しい畳の粉っぽさが気になる方は、 

この染土(せんど)を取り除きましょう。 

 

  

  

■染土は、基本、乾拭きと掃除機を使いましょう。新しい畳の掃除の仕方① 

  

  



タオルや雑巾などやわらかいものを使って、 

畳の目に沿って乾拭きをしてください。 

  


  

畳の目は、写真の↓の方向のことを指します。


新しい畳の掃除の仕方、畳の目の説明

  


腕に体重をかけ、グッと押しながら拭くと染土が取れやすくなります。 

中々の重労働ですよ..笑 

  


そのあと、畳の目に沿って 

掃除機をかけます。  

目に逆らって掃除をすると畳が傷ついたり、畳の目に汚れが詰まったりする場合がありますので注意しましょう。 

  


掃除機はあまり力を入れず、 

やさしく、ゆっくりとかけるのがコツです。 

掃除機は、意外とゆっくり移動させた方がきれいになります。 

  


※ゴリゴリと音がするまできつく掃除機をかけると、 畳表の劣化の原因になりますので、気をつけましょう。 

 

  


ただ、染土は、粒子が細かく、中々取り切れません。 

乾拭き、掃除機をかけた後に、それでも粉っぽさが気になる方は、最後に 固く絞った雑巾で、目に沿って拭いてください。 




※梅雨の時期(6月前後)・夏場(7月8月9月頃)以外をおススメします 。

 



「固く絞った」点がポイントです。 

  

  


いぐさは吸湿性があり、天然の植物ですから、 

濡らし過ぎてしまうと、カビが生える原因になってしまいます。 

水分や液体は苦手です。 

  

  

ですので、タオルは、水分が垂れないよう固く絞っていただき、 

濡れたタオルで全体を拭くのは、最初の1回だけにした方が良いです。 

  

  

また、洗剤での拭き取りはさけて下さい。 

畳の変色シミの原因となります。 

  


  

■固く絞った雑巾で拭いた後は、除湿しましょう。新しい畳の掃除の仕方② 

  


固く絞った雑巾で拭いた後は、

しっかり除湿しましょう。 

湿気は禁物。  

 


カラッと晴れた日は、窓を開けて換気をしましょう。 

ジメジメしていたり、小雨など降っていれば、 

エアコンの除湿機能を使って除湿するようにしてください。 

  


カビは、湿度が70%を超えると生えやすくなると言われています。 

湿度が70%は下回るようにすると良いでしょう。 

  


エアコンの除湿機能がない場合などは、 

扇風機などで代用して乾かしてください。 

  

  

ドライヤーや、ヒーターなどの温風は禁止です。 

いぐさが乾燥しすぎてガサガサになり、劣化の原因になりますので 

ドライヤーやヒーターは畳の近くに置かないようにしてください。 

  

  


■新しい畳は、栄養があるので、最初の1年は、お手入れ・掃除は念入りに! 

  

  



いぐさは、天然の植物ですので、 

新しい畳のうちは、栄養が詰まっています。 

  

  

栄養があると、カビが生えやすいのです。 

カビの発生条件が「栄養・多湿・高温」だからです。 

  


ですので、

イグサに栄養が豊富に詰まっている 

最初の1年間だけは、

他のお部屋よりも念入りに掃除をするイメージをもっていただければと思います。 

  

  

  

■新しい畳の掃除の仕方③ 

  

  

新しい畳と古い畳とで、掃除の仕方は変わらないのですが、主に3つです。 

  

  

①畳の目に沿って、掃除機かほうきで、ホコリやゴミを取り除く 

②和室の風通りを良くするために換気する 

③素足で、畳の部屋を歩く 

  

  

特段、特別なケアは必要なく、簡単ですよ。 

  

  

普段の掃除の仕方について、詳しくお知りになりたい方は、

五十嵐畳店 日常の畳のお手入れ方法のブログを ご覧ください。 

  

  

飲み物など、何かこぼしたときの対処方法等を

まとめた お手入れ表も、保存できるようにしています。 

  

  

■千葉県 五十嵐畳店ブログ 


  

  

お時間ある際にご覧になってみてください! 

  



  

  ■ブログ作成元 五十嵐畳店

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住所:千葉県船橋市駿河台2-18-9

TEL:047-422-1005  


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