畳の特徴を利用した現代畳アート
- 五十嵐畳店(千葉県) 息子ブログ
- 4 日前
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畳に使われる天然い草の特徴の一つに、
「経年変化」というものがあります。
日光、紫外線に当たることにより、
最初は青々とした緑色から、黄金色へ変化して行く特徴があります。
時間を追うごとに、表情が変わる畳。
その性質を活かして、アートにしている事例があったのでご紹介です!

人の形をした部分に着目して、
緑がかった所が最初のいぐさの色で、
人の頭部分が日焼けした色です。
実際に、緑色→若草色→黄金色に変化して行く過程は緩やかで、意識して見ないとなかなか気づきにくいものですが、比べてみると色の違いがよくわかります。

紅葉のように、
黄金色に色付けばもう色は変わりませんが、
新しい畳は、最初の緑色のうちは要注意なんです!
アートのように、物を置いておくとそこだけ日焼けしづらいので、物の下が緑色で、周りがうっすら日焼けした色になってしまうんです。
特に夏は色が変わりやすいので、定位置が決まっていない物を置く時はご注意を。
い草が生きている、天然植物であるからこその特徴。
日々忙しい生活から一呼吸おいて、
畳がゆっくり色変わりする時間の変化を感じる時間を持ってみるのもいかがでしょうか?
いぐさには、空気の浄化やリラックス効果があることも証明されているので、ぜひ畳の上で色変わりも楽しみつつくつろいでいただければと思います。
※ご紹介した写真は、沼津市白銀町のArtspace入サ岩崎商店で2025年7月26日まで展開された展示タイトル「沼津影絵畳プロジェクト」展示作品の一部です。
手がけたのは現代美術作家の浅野ひかりさん。
プロフィール
今回の展示について浅野さんは「まずは、い草本来の色を見ていただければと思います。そして畳の魅力についても、何か感じていただけたらと思います。私は「畳」は人と人とを繋ぐ場を作るものであり、コミュニケーションを促すもの、「アート」は新しい人たちが出会うきっかけになると信じています。これからも畳という素材にさまざまなアプローチを模索し、職人さんとの協働制作も続けていきたいです」と語っていました。
(7月20日実施のクロストークショーより引用)
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